中国近海での中国海軍 米軍に近づく実力?
23日、国際観艦式を行うなど増強ぶりをアピールした中国海軍。24日夜の「深層NEWS」に出演した軍事の専門家は、中国周辺海域での中国海軍の実力はアメリカ海軍に近づきつつあるとの考えを示した。
防衛省防衛研究所・増田雅之主任研究官「今回(観艦式に)出てきた装備を見ても、船あるいは潜水艦からの地上あるいは艦艇へのミサイル発射能力、そういったものを踏まえると、アメリカが中国の周辺の海では自由に動けなくなる日はもう一定程度、目の前に来ているんだろうと思う」
東大先端科学技術研究センター・小泉悠特任助教「中国の近海では、中国はもう相当のアメリカに対する妨害能力とか拒否能力を持っている。アメリカが本気を出せば、おそらく(中国軍を)破れるが、破る過程で空母の1隻や2隻は沈められるかもしれない。ということになると、これは簡単に手を出せなくなるわけです」
また、東京大学先端科学技術研究センターの小泉氏は、今回の観艦式に登場した中国の新型駆逐艦について、現代的な軍艦が備えるべき能力を持っていて、中国がこれを量産できるようになったことは注視せざるを得ない動きだと指摘した。