中国が主催する国際会議が北京で開幕し、習近平国家主席は貿易摩擦で対立するアメリカを念頭に「アジア各国は円滑な貿易を望んでいる」と強調した。

１５日に開幕した「アジア文明対話大会」は、アジアの文化の交流促進を目的に習主席の呼びかけで初めて開催されたもので、開幕式には４７か国から２０００人が参加した。

習主席は演説で、保護主義に反対する姿勢を強調した。

中国・習近平国家主席「アジア各国の人民は（自国の）閉鎖を避け、通じ合うことを望んでいる」

さらに習主席は「アジア各国は開放精神を持ち、円滑な貿易を望んでいる」と指摘、「中国は開放的な姿勢で世界に貢献していく」とアピールした。直接の名指しは避けながらも、貿易摩擦で対立を深めるアメリカをけん制する狙いがあるとみられる。