欧米自動車大手フィアット・クライスラーは６日、日産と提携するフランス自動車大手ルノーに対して行っていた経営統合の提案を撤回したと発表した。

フィアット・クライスラーは先月、ルノーに対し、対等な経営統合を提案していたが６日、この提案を撤回したと発表した。ルノーが取締役会で、提案受け入れを決断しなかったことをうけフィアット・クライスラーは「フランスの今の政治状況では今回の提案がうまく進まないことが明白になった」としている。

ルノーによると、筆頭株主のフランス政府から、提案受け入れをめぐる採決の延期を要求されたという。フランス政府は、経営統合の条件として、統合に慎重な姿勢の日産からの支持を求めていた。