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香港政府トップ、条例改正手続き進める考え

2019年6月10日 23:09

香港で、容疑者の身柄を中国本土に引き渡せるようにする条例の改正をめぐり大規模な抗議デモが行われる中、香港政府のトップは条例改正の手続きを進める考えを示した。

条例改正に反対するデモの参加者は、主催者側の発表では100万人以上と、香港返還以降、最大の規模になっている。12日に条例改正案の審議が再開されるのを前に、香港政府トップの行政長官が会見し、条例の改正手続きを進める考えを示した。

林鄭月娥長官「法案の成立を遅らせることで得られるメリットはほとんどない。社会に不安と分裂をもたらすだけだ」

一方、中国政府も香港政府の判断を全面的に支持している。中国外務省の報道官は10日の会見で「香港に干渉する外国勢力に断固として反対する」と述べた。条例改正について、海外からの批判の声を警戒しているとみられる。