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“引き渡し条例”中国政府は批判に警戒感

2019年6月11日 8:00

香港で、中国本土への容疑者引き渡しを可能にする条例の改正案が審議されるなか、香港から民主化を求める大学生が来日し「最も危険な法案だ」と撤回を求めた。

香港から来日した周庭さんは民主派政党「香港衆志」のメンバーで現役の大学生。香港で審議されている、中国本土への容疑者の引き渡しを可能にする条例の改正案について、周さんは香港返還後、「最も危険な法案」だとして撤回を訴えた。

周庭さん「(中国)政府に対する反対意見を完全に消し去ることができる、香港は完全に中国になってしまうのです」

香港では改正案への大規模な反対デモが起きたが、周さんは条例が改正されたら、デモに参加しただけでも拘束され、中国に引き渡される可能性があるとの認識を示した。

一方、香港政府トップの行政長官は改正手続きを予定通り進める考えを示していて、中国政府も「香港に干渉する外国勢力に断固として反対する」と海外からの批判の声に警戒感をにじませている。