世界各国のシステム障害「更新のソフトウエアに不具合」 セキュリティー会社CEOが謝罪
世界各国で19日、システム障害が発生し、空港や店舗などに影響が広がりました。関連が指摘されているアメリカのサイバーセキュリティー会社のCEOは「システムの更新のソフトウエアに不具合があった」と説明し、謝罪しました。
19日、世界各地でシステム障害が相次ぎました。タイやスペイン、アメリカなど各地の空港では、チェックインができなくなるなどの障害が発生し、搭乗まで時間がかかったり、フライトがキャンセルされるなどの影響が出ました。
アメリカメディアによりますと、ユナイテッド航空など主要な航空会社でも障害が発生し、一時、すべての航空機に地上待機を要請するなどの措置が取られました。
また、オーストラリアでは「スカイニュース・オーストラリア」の放送中に一時、画面が乱れたり、店舗のセルフレジが停止したりするなどの不具合が発生しました。
今回のシステム障害について、アメリカのセキュリティー会社「クラウドストライク」のソフトとの関連が指摘されています。
こうした事態を受けて、「クラウドストライク」のカーツCEOは19日、アメリカNBCの番組に出演し、謝罪しました。
クラウドストライク社・カーツCEO「影響を受けたすべての人々に、深くおわび申し上げます」
カーツCEOは「今回の事象はサイバー攻撃ではなく、ウィンドウズのシステム更新のソフトウエアに不具合があった」と明らかにした上で、「問題を修正したため、まもなく復旧するが、自動的に復旧しないシステムについては、しばらく時間がかかる可能性がある」と説明しました。