イスラエルとハマス、停戦と人質解放に合意 バイデン大統領が声明
アメリカのバイデン大統領は15日、声明で、イスラエルとイスラム組織ハマスが、停戦と人質の解放に合意したと発表しました。
イスラエルとハマスの停戦交渉を仲介するアメリカのバイデン大統領は、先ほど声明を発表し、イスラエルとハマスが、ガザ地区での戦闘を停止し拘束されている人質を解放することに合意したと明らかにしました。また、同じく仲介国のカタールのムハンマド首相も、会見し、停戦は19日から発効する予定だと述べました。
ロイター通信によりますと、人質の解放は段階的に行われ、最初の6週間で、ガザ地区で拘束されている人質のうち、33人が解放されるということです。
これに先立って、アメリカのトランプ次期大統領も自身のSNSに、「中東の人質の取引は成立した。彼らはまもなく解放されるだろう」と投稿しました。ただ、イスラエル政府は、停戦交渉をめぐり、声明を出し、「枠組みのいくつかの項目はまだ最終決定されていない。今夜にも詳細が決定することを望んでいる」としています。
2023年10月に始まったハマスとイスラエルの戦闘でガザの保健当局はこれまでに4万6000人以上が死亡したとしています。
2023年11月にも戦闘の一時休止と人質解放で合意しましたが、その後、イスラエル側が「ハマスによる攻撃があった」などとして戦闘が再開されています。欧米メディアは「いかなる停戦も脆弱なものになるだろう」と報じていて、今回の合意が恒久的な停戦につながるかは依然不透明です。