ASEAN外相会議 南シナ海問題「懸念」
ASEAN(=東南アジア諸国連合)の外相会議は7月31日、中国が軍事拠点化を進める南シナ海問題について、「懸念が示された」などとする共同声明を発表した。
南シナ海問題について、共同声明では、中国を念頭に「複数の閣僚から当地域での埋め立てや深刻な事案に懸念が示された」との文言が盛り込まれた。事前の声明案より表現が強まっていて、領有権を争うベトナムなどが主導したとみられ、中国をけん制した形。
一方、中国の王毅外相はASEAN外相らと会談し、南シナ海問題を巡り各国との対話は順調だとアピールする一方で、名指しは避けながらもアメリカをけん制した。
王毅外相「南シナ海諸国の間で残されてきた争議について、地域外の国が騒ぎ立てるべきではない」
8月1日はアメリカや日本なども加わり会議が行われる予定で、南シナ海を巡って綱引きが続く見通し。