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米“両国の外交に支障はない”秦剛氏解任

2023年7月26日 6:57

中国は、外相だった秦剛氏の後任に前外相の王毅政治局員を任命しました。

中国国営の新華社通信は、全人代(=全国人民代表大会)の常務委員会が25日、外相の秦剛氏を解任し、後任に前の外相だった王毅政治局員を任命したと報じました。王毅氏は中国共産党の外交トップも務めており、外相と兼務する異例の体制に移行することになります。

秦剛氏は先月25日のベトナム外相らとの会談を最後に、約1か月、公式の場に姿を見せておらず、中国外務省は体調不良などと説明していました。

解任の理由については明らかにされていませんが、台湾メディアなどが秦剛氏自身の女性問題などを報じていました。

中国の外相が就任から7か月あまりで交代するのは異例で、外交政策にも影を落としそうです。

一方、アメリカ国務省の副報道官は、秦剛氏の解任について「公になっている以上の情報はない」とした上で、「今後も両国の高官による往来は続くだろう」と指摘しています。外相に再任された王毅氏についても、「ブリンケン長官と、直近も何度も会談している」と述べ、両国の外交に支障はないことを強調しています。