香港では、８月３１日も大規模な抗議活動が行われ、デモ隊と警察が激しく衝突した。デモ隊の一部が火炎ビンを投げつけるなど対立はさらに先鋭化している。

香港では、８月３１日、警察の許可がないまま逃亡犯条例改正案の完全撤廃などを求める抗議活動が行われた。デモ隊の一部は香港政府の庁舎前に詰めかけ、警察と激しく衝突した。

火炎ビンを投げつけるデモ隊に対して、警察は放水車も使用し排除に乗り出したが、デモ隊の一部は夜になって道路上に設けたバリケードに火をつけるなど抵抗を続けた。

デモ隊の間では、香港当局が民主活動家を相次いで逮捕するなど締め付けを強めたことに反発が広がっていて、対立が激しくなっている。

こうした中、中国の国営メディアは８月３１日、香港に隣接する中国・深セン（「土」へんに「川」）で、武装警察が「いつでも出動できる」として演習する映像を伝えた。

中国当局が圧力を強める中、１日以降もデモやストライキが呼びかけられていて、混乱は続く見通し。