米・ポンペオ国務長官 和平担当特使を召還
アメリカのトランプ大統領がアフガニスタンの和平交渉中止を発表したことを受け、ポンペオ国務長官は8日、交渉を担う和平担当特使をアメリカに呼び戻したと明らかにした。
アメリカ・ポンペオ国務長官「特使をワシントンに呼び戻した。我々はこの問題に何か月も取り組んできた」
ポンペオ国務長官は8日、出演したテレビ番組で、和平交渉を指揮する特使を呼び戻したと表明し、タリバンと「当面の間、交渉は行わない」との考えを示した。
また、ポンペオ長官は、これまでの交渉の中でタリバンがテロなど暴力行為を減らすよう取り組むことで原則合意していたにもかかわらず、最終交渉で「優位に立つため自爆テロを起こした」と非難した。
今後は、タリバンがこうした態度を改めない限り、「アメリカはいかなる取引もしない。アフガンの治安部隊への軍事支援を減らすつもりはない」とけん制している。