ダウ 1か月半ぶり2万7000ドル台回復
11日の米・ニューヨーク株式市場は、アメリカと中国の貿易摩擦への懸念が和らいだことで、中国と関係の深い銘柄を中心に買いが広がり、ダウ平均株価は2万7000ドル台を回復して取引を終えている。
11日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価は、前の日の終値から227ドル61セント値を上げ、2万7137ドル04セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も85.52ポイント上げて、8169.68で取引を終えている。
この日は、中国政府がアメリカ製品への追加関税の対象から一部を除外すると発表し、トランプ大統領が「交渉は順調だ」と述べたことで、米中貿易摩擦の悪化への懸念が和らぎ、中国と関係の深い銘柄を中心に買いが広がった。
また、ボーイングのCEOが相次いで事故を起こした旅客機「737MAX」について来月から12月の間に運行再開できそうだとの見通しを示したと伝わったことや、前の日に新型iPhoneなどを発表した「アップル」についてアナリストが前向きに評価したことから、この2つの銘柄が大きく買われ、相場をけん引した。
ダウ平均は1か月半ぶりに2万7000ドル台を回復して取引を終えている。
市場関係者は「12日に開かれるECB(=ヨーロッパ中央銀行)の理事会で、どこまで積極的な金融緩和策が行われるか注目している」と話している。