中国「ゼロコロナ」政策 軌道修正はかる可能性言及
中国の習近平指導部が推し進めてきた新型コロナウイルスの完全封じ込めをめざす「ゼロコロナ」政策について、政府の専門家が軌道修正をはかる可能性に言及しました。
中国メディアによりますと、「中国疾病予防管理センター」の首席疫学専門家の呉尊友氏は、15日、新型コロナに関するフォーラムに出席し、「中国は現在、これまでのコロナ対策を継続して堅持するか、従来の対策をさらに改善するか2つの選択肢に直面している。」と述べました。
また「これまでの対策を堅持すれば民間企業などは大きな影響を受ける」とした上で、「現在、専門家たちは、これまでのコロナ対策をさらに改善することができるかを研究している」と明らかにしました。
その上で新たな戦略は、これまでのゼロコロナ政策とも欧米各国のウィズコロナ政策とも異なるとの認識を示し、「国民、生命第一を実現すると同時に、通常の国際交流と経済発展を保証する」としています。
中国のゼロコロナ政策をめぐっては、経済や市民生活への深刻な影響を指摘する声が増えており、今後、軌道修正をはかる動きが出てくる可能性もあります。