×

台湾・頼総統“中国けん制”…中国外務省「台湾が国になることはない」

2024年10月10日 18:15
台湾・頼総統“中国けん制”…中国外務省「台湾が国になることはない」

台湾の頼清徳総統は建国記念日にあたる「双十節」を祝う式典で、「中国に台湾を代表する権利はない」と述べ、台湾統一を掲げ圧力を強める中国をけん制しました。

台湾 頼清徳総統
「(台湾と)中国は互いに隷属しない。中国に台湾を代表する権利はない」

その上で、「中国と協力し、台湾海峡の平和と共栄を追求していく」と述べ、気候変動など世界的課題に協力して取り組む姿勢を示しました。

一方、台湾国防部は、中国が10日に台湾の防空識別圏を通過するロケットの発射予告をしたと発表。頼総統の演説を口実に、中国軍が大規模な軍事演習を行うとの観測も出ています。

これに対し、中国外務省は会見で頼総統の演説について「台湾独立という明確な立場を露呈し、台湾海峡の緊張を高めた」と強く非難しました。その上で、「頼氏が何を言っても何をしても、両岸が一つの中国に属する事実は変わらず、中国は必ず統一する。台湾が国になることはない」と強調しました。

最終更新日:2024年10月10日 18:15