香港デモ、一部が過激化 警察が強制排除
香港では、警察が許可を出さないまま大規模なデモ行進が行われた。一部が過激化し、警察が強制排除に乗り出した。
15日、香港の中心部で行われたデモでは、一部が過激化し、中国建国70周年を祝う垂れ幕を燃やすなどの抗議を行った。
また、デモ隊が火炎瓶を投げたのに対し、当局は放水車で応戦し、強制排除に乗り出した。騒然とした雰囲気は、その後夜になっても続いた。
15日は、当初、民主派団体が大規模なデモを計画していたが、混乱を警戒した警察が許可を出さなかった。
しかし、SNSの呼びかけで集合場所には多くの人が集まり、「中国政府に対抗しよう」「一国二制度はウソだ」などと声をあげて、無許可のままデモを開始。「逃亡犯条例改正案」の撤回が発表されて以降、最大規模のデモとなった。
デモ参加者「中国政府は、香港ではもはや『一国二制度』は機能していないことを理解すべきだ」
いまだ多くの香港市民が中国や香港政府に対して不満を抱えていて、混乱が収束する見通しは立っていない。