中国は１日、建国７０年を迎え、北京の天安門広場では過去最大規模の軍事パレードが行われている。

軍事パレードでは、アメリカを射程に収める新型の大陸間弾道ミサイルも初公開される見通しで、アメリカへの強いけん制となる。パレードを前に、習近平国家主席は演説を行った。

習近平国家主席「いかなる勢力も、祖国の地位を揺さぶることはできない。いかなる勢力も、中華民族が前進する歩みを止めることはできない」

習主席がこの晴れ舞台で最も訴えたいのは、「中国共産党だけがこの国を導くことができる」という一党独裁体制の正当性。しかし、今、外交面ではアメリカとの貿易摩擦に直面し、国内では社会統制を強めた結果、香港で反中国の声が噴き出した。

建国７０年という節目で試練に直面する中、習主席は過去最大規模の軍事パレードで強く豊かな大国を演出し、自らの求心力を高めたい狙いがある。