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NYダウ 製造業指数悪化で大幅下落

2019年10月2日 7:19

1日のニューヨーク株式市場は、製造業に関する経済指標がおよそ10年ぶりの低水準になったことから売りが広がり、ダウ平均株価は大幅に値を下げて取引を終えている。

1日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価の終値は、前日比343ドル79セント安の2万6573ドル04セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も90.65ポイント下げて、7908.68で取引を終えている。

この日は、アメリカの製造業の景気に対する印象、いわゆる景況感を調査した「製造業景況感指数」が発表された。この指数が10年3か月ぶりの低水準となったことから、アメリカ景気の減速懸念が強まり、幅広い銘柄で売りが広がった。

特に化学・事務用品大手の「スリーエム」や、建設機械大手「キャタピラー」といった景気の動向に敏感とされる資本財関連やエネルギー関連銘柄が大幅に売られ、ダウ平均株価はおよそ1か月ぶりの安値で取引を終えている。

市場関係者は、「きょうは経済指標が悪く値を下げたが、逆に利下げ観測は高まっていて、それが今後の相場の支えになってくるだろう」と話している。