米国 中国政府高官らへのビザ発給制限へ
アメリカのポンペオ国務長官は8日、中国政府による少数民族弾圧の責任を負わせるとして、中国政府高官らへのビザの発給を制限すると発表した。
ポンペオ国務長官は声明で、中国政府が新疆ウイグル自治区でウイグル族らイスラム教徒の少数民族に対して強制収容などの弾圧を行っていると指摘。関与している中国政府の高官などへのビザ発給を制限すると明らかにした。
長官は「弾圧を直ちにやめ、拘束した人たちをすべて開放するよう求める」と強調している。トランプ政権は前日にも弾圧に対する制裁として中国の監視カメラ大手などを禁輸措置に追加すると発表していて、中国側は「内政干渉だ」と強く反発している。
米中を巡っては、10日から閣僚級の貿易協議が行われる予定だが、今回の問題が協議の行方にも影響を与える可能性がある。