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キャッシュレス決済を悪用 驚きの犯罪手口

2019年10月16日 19:09

今月始まった消費税増税に合わせて、買い物のキャッシュレス決済が拡大している。このキャッシュレス決済、実は中国では、市場や屋台でも使えるほど普及している一方、悪用する犯罪も多発しているという。その驚きの手口とは。

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日本の商店街でも、すっかりおなじみとなったキャッシュレス決済。

キャッシュレス決済利用者「一瞬で払えるので楽だなと。現金もいらないし、カード出す必要もないし、携帯ですぐ払えるので、すごい便利」

キャッシュレス決済利用者「財布を出さないで生活できる範囲が広がった。もっと使えるようになってくれたらうれしい」

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そんな日本のはるか先をいくキャッシュレス先進国、中国では、犯罪も多発している。

◆キャッシュレス先進国

中国では、市場や小さな店でもキャッシュレス決済が当たり前。

記者「トマト2つ、なす1つお願いします。QRコードをかざすと値段を入力する画面がでてきて、簡単に支払うことができました」

中国では、客がスマートフォンを店のQRコードにかざして決済するのが一般的。自転車でリヤカーを引くスイカの屋台でも、店の人がQRコードを持っている。QRコードをスマホにかざせば、キャッシュレスで買い物OK。

さらに、手のひらをかざすだけで買い物できる自動販売機に、顔認証で精算ができるスーパー。日々、新しい技術が実用化されている。

店主「スマホ支払いは、偽札の心配もおつりを間違える心配もないので、とても便利です」

消費者「今は現金を持って出かけません。子供がいるから、お金を取り出して、おつりをもらうのは大変です」

キャッシュレス決済の普及率は、日本の18.4%に対して、中国では実に、60%にのぼる。

◆悪用した犯罪が多発

一方で、キャッシュレスを悪用した犯罪も多発している。

被害にあった飲食店を取材した。

記者「こちらの店ではQRコードで決済していますが、知らないうちに偽のQRコードが貼られていたため、2日間にわたって売り上げが誰かに吸い取られていたということです」

店によると、2人組の犯人が客を装って訪れ、1人がオーナーの張さんに話しかけて気を引いている間に、もう1人がQRコードの上に偽のQRコードを貼り付けたという。

張さんの店に入るはずの代金は、偽のQRコードによって犯人グループに流れていた。張さんは2日間の売り上げ、およそ1万2000円を失ったという。

被害にあった飲食店オーナー・張さん「(被害に)気づくのに2日かかった。近くで3,4軒の店が被害にあって。お客さんは現金は持っていない。スマホ決済を断ったら商売ができない」

◆犯行の瞬間

張さんの店と同様の犯行の瞬間が、別の店でとらえられていた。

黒のトレーナーを着た男が、一瞬の隙に、店のQRコードに偽のQRコードを貼った。

別の店でも、男が偽のQRコードを貼る様子がとらえられた。

犯行にかかる時間は、わずか数秒。

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日常生活に欠かせないキャッシュレス決済。中国当局は、商店などに店のQRコードが本物かどうか確認するよう、注意を呼びかけている。