トルコ大統領 米要請の即時停戦を拒否
シリア北部でクルド人勢力への軍事作戦を続けるトルコのエルドアン大統領は15日、アメリカが求める即時停戦と交渉による解決を拒否した。
アメリカのトランプ政権は15日、ペンス副大統領らがトルコを訪問し、エルドアン大統領と会談して、即時停戦と交渉による解決を求めると発表した。
トルコメディアによると、この訪問を前にエルドアン大統領は15日、「テロ組織とは交渉しない」と仲介の提案を拒否したことを明らかにした。
アメリカの経済制裁についても「我々の経済に影響はない。逆に、アメリカに悪影響が出るだろう」と、強気の姿勢を示した。
また、エルドアン大統領はシリアのアサド政権を支援するロシアのプーチン大統領と電話会談した。
アサド政権軍はトルコ軍と対峙(たいじ)するため、シリア北部に進軍しているが、ロシア大統領府によると、両首脳は、衝突を回避する必要があるとの認識で一致したという。
攻撃開始から1週間を迎え、シリア人権監視団はこれまでに市民70人以上が死亡、およそ30万人が家を追われたとしている。