ジョージア与党“スパイ法案”取り下げ 市民が大規模な抗議デモ…事態を重く見たか
ロシアの隣国ジョージアで、議会で審議されていた法案をめぐり市民と警官隊が衝突する大規模なデモが行われ、 法案は結局、取り下げられました。
ジョージアの首都トビリシにある議会前では7日、市民らの抗議活動に対して警官隊が催涙ガスを使用するなど、一帯は騒然としました。
議会で審議されていた「外国の代理人」法案は、外国から20%以上の資金を受ける団体やメディアを、いわゆる“スパイ”として規制する法案で、同様の法律を持つロシアでは独立系のメディアが活動できなくなるなど言論統制が進んでいます。
大規模な抗議活動は2日間続いていましたが、ロイター通信によりますと、ジョージアの与党は法案を取り下げると明らかにしたということです。事態を重く見たものとみられます。
これに先立ち、与党と距離を置くズラビシビリ大統領は、市民を支持するとした上で、仮に法案が成立する場合、大統領の拒否権を行使すると述べていました。