米中貿易協議めぐる懸念和らぎ…57ドル高
21日のニューヨーク株式市場は、アメリカと中国の貿易協議をめぐる懸念が和らいだことなどから、ダウ平均株価は60ドル近く上げて取引を終えている。
21日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価は、前の週の終値から57ドル44セント値を上げ2万6827ドル64セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も73.44ポイント上げて、8162.99で取引を終えている。
この日は、アメリカと中国の貿易協議について、中国の劉副首相が「多くの分野で著しい前進があった」と19日に述べたと伝わったことで、米中の対立が深まることへの懸念が和らいだ。
また、長期金利が上昇したことで銀行株が買われたほか、アナリストが目標株価を引き上げたアップルも大きく買われた。
一方、航空機大手「ボーイング」は、2度の墜落事故よりも前に欠陥を認識していた可能性があったと伝わったことに加え、従業員に過度な圧力がかかっていた可能性があるとしてアメリカ議会が調査を強化すると報じられたことで大きく売られ、相場の重荷となった。
市場関係者は、「明日はマクドナルドやP&Gの決算が注目される。好決算への期待感が買いを支えている状態だ」と話している。