FBの暗号資産、サービス開始遅れる見通し
アメリカの交流サイト大手・フェイスブックのトップが23日、来年前半のサービス開始を目指していた暗号資産「リブラ」について、「懸念が解消されるまで発行を遅らせることを支持する」と表明した。
フェイスブックのザッカーバーグCEOは23日、議会下院の公聴会で暗号資産「リブラ」について証言した。
ザッカーバーグCEO「フェイスブックは、アメリカの規制当局が認可するまでは、世界のどの地域でもリブラの立ち上げに参加しません」
議会に提出した証言文でも、「懸念が解消されるまで発行を遅らせることを支持する」としていて、当初、来年前半としていたサービスの開始が遅れる見通しとなった。資金洗浄(=マネーロンダリング)に悪用される恐れや、既存の金融システムへの影響など、リブラをめぐる懸念に対応した形。
ただ、ザッカーバーグCEOは、中国がリブラと同様の取り組みを進めているとして、「我々が取り組まなければ主導権を失う」などと訴えた。