サハロフ賞に服役ウイグル族学者 中国反発
人権擁護の優れた功績に贈られる「サハロフ賞」に中国で服役中のウイグル族の学者が選ばれたことに、中国が強く反発している。
EU(=ヨーロッパ連合)の議会は、今年のサハロフ賞に、新疆ウイグル自治区での中国政府の政策を批判し、国家分裂罪に問われて服役中のイリハム・トフティ氏を選んだ。
中国外務省の華春瑩報道官は、25日の定例会見で「サハロフ賞にどれだけの意義があるのか」などと疑義を呈した上で、「犯罪者に賞をあたえるのは問題だ」と主張した。さらに「中国の内政問題と司法を尊重しテロ分子の味方をすべきではない」と批判している。
中国は、欧米諸国が新疆ウイグル自治区の政策を非難することは内政干渉だとして、一切の批判を受け入れない姿勢を示している。