チリ APECとCOP25の開催を断念
南米チリは30日、来月に予定していたAPEC(アジア太平洋経済協力会議)の首脳会議の開催を断念すると発表した。現地では、反政府デモが激化し混乱が続いている。
これはチリのピニェラ大統領が会見で明らかにしたもので、来月中旬に首都サンティアゴで予定していたAPEC首脳会議の開催を断念するという。国際会議の開催が直前になって中止されるのは極めて異例。
また、12月に予定していた国連気候変動枠組み条約の第25回締約国会議(COP25)の開催も中止される。
チリでは地下鉄の運賃値上げをきっかけに激しい反政府デモが起きていて、多くの死傷者も出ている。
アメリカと中国はAPEC首脳会議に合わせて首脳会談を開き、貿易協議の部分合意の文書に署名することを目指していたため、影響が出そうだ。