×

大統領「魔女狩り」ウクライナ疑惑初公聴会

2019年11月14日 12:48

アメリカ・トランプ大統領のウクライナ疑惑をめぐり、弾劾に向けた調査を進める議会・下院は13日、初めての公聴会を開き、関係者が公開で証言した。

公聴会には、ウクライナ政策を担うアメリカの現役外交官2人が出席。2人は、大統領の側近が「異常な」ルートでウクライナに大統領選の有力候補の調査を求めたと指摘した。さらに、この調査が、ウクライナへの軍事支援の条件だと聞かされていたと明かした。

駐ウクライナ・テイラー代理大使「(大統領の側近)ソンドランド氏は私に『軍事支援を含む全ては、ウクライナが調査の件を宣言するかにかかっている』と話した」「大統領が調査の件を側近に電話で尋ねていたのを私の部下が聞いていた」

これに対し、トランプ大統領は「魔女狩りだ。でっち上げだ」と強く反発。さらに、支持者に向けた動画で潔白をアピールし、徹底抗戦の構えをみせている。

トランプ大統領「今起きていることは、アメリカの政治史上最もひどいいかさまだ」

弾劾の賛否をめぐって世論は二分しているが、民主党は今後も公聴会を重ねて世論の支持を広げる方針。来年の大統領選を控える中、弾劾をめぐる攻防は一層激しくなるとみられる。