国連は１９日、先週末から続くイランの反政府デモで数十人が死亡した可能性があると発表した。死者は１００人以上との見方もあり、懸念が広がっている。

ロイター通信などによると、イランでは先週１５日のガソリンの値上げをきっかけに各地で反政府デモが発生。一部が暴徒化し、当局が鎮圧に当たっている。

こうした中、国連人権高等弁務官事務所は１９日、デモの参加者ら数十人が死亡した可能性があると発表した。

デモ隊に向けて実弾が発砲され、犠牲者の増加を招いた恐れがあるとしている。

また、国際人権団体、アムネスティ・インターナショナルは少なくとも１０６人が死亡したとして、イラン当局を非難した。被害の全容が見えない中、国際社会の懸念が広がっている。