北次官「核問題はテーブルから下ろされた」
米朝の非核化をめぐる協議がこう着する中、北朝鮮の崔善姫第1外務次官は20日、敵視政策を撤回しない限り、交渉の再開はないと主張し、アメリカをけん制した。
崔善姫第1外務次官「核問題は今まで置かれていた交渉のテーブルからもう下ろされた」
崔第1外務次官は、訪問先のロシアでこのように述べた上で、核問題を再び議論するためには「敵視政策の撤回」が必要だと主張した。米朝の非核化協議がこう着する中、トランプ大統領は4回目の米朝首脳会談の開催を呼びかけたばかりだが、崔第1外務次官は「そこまで興味がある事案ではない」と述べ、アメリカをけん制している。
一方、アメリカのビーガン北朝鮮担当特別代表は20日、北朝鮮に対し、協議を再開して非核化に向けた具体的な措置をとるよう呼びかけた。
北朝鮮担当 ビーガン特別代表「『交渉の窓は、まだ開かれている』というのが北朝鮮へのメッセージだ。彼らはこの機会を逃してはならない」
ビーガン特別代表はさらに、北朝鮮が「年末」としている交渉期限にアメリカ側はとらわれない、との認識を示した。