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韓国検察、大統領府の家宅捜索に着手

2019年12月4日 14:17

韓国大統領府が、文在寅大統領の盟友だった故・盧武鉉元大統領の側近の不正について、上層部の指示でもみ消したとの疑惑が浮上し、4日、検察当局は大統領府への家宅捜索に着手した。

文大統領の盟友、故・盧武鉉元大統領の側近で釜山市の経済副市長だった柳在洙氏をめぐっては、収賄に関する情報があり、2年前に大統領府の特別監察が行われた。ただ、韓国メディアによると、この特別監察は上層部の指示で打ち切られ、不正がもみ消されたとの疑惑が浮上している。

これに関連し、検察当局は4日昼前、大統領府への家宅捜索に着手した。検察は裁判所から捜索令状を発行されたものの、国内の法律上、実際に大統領府に捜索に入ることは難しく、任意提出によって資料を確保する方針。

大統領府をめぐっては、これとは別に、去年、南東部・蔚山での市長選挙で文大統領と親交がある与党候補が有利になるよう警察に相手候補の側近を捜査させた介入疑惑も浮上している。

いずれの疑惑も、当時、チョ・グク前法相がトップを務めていた大統領府の民情首席室が関わったとされている。

大統領府は疑惑を否定しているが、今後、文政権の新たな火種になる可能性が出ている。