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台湾総統選 与党・民進党 頼清徳氏が当選

2024年1月14日 0:49

中国との関係が大きな焦点となった台湾の総統選挙は、開票作業が終了し、中国と距離を置く与党・民進党の頼清徳候補が当選しました。現地から中継です。

歴史的な接戦といわれた戦いを制した与党・民進党の頼清徳氏は、日本時間13日午後9時半過ぎに近くの会場で勝利を宣言しました。さきほどまで会場には支持者らが残り、勝利の余韻に浸っていました。

頼清徳氏は、現在の蔡英文総統の路線を引き継ぎ、中国と距離を置いてアメリカとの関係を重視する姿勢を訴えました。

頼氏は今回、558万票を獲得していて、中国との緊張緩和を訴えた野党・国民党の侯友宜氏におよそ90万票の差をつけ勝利しました。

台湾が民主化されて以来、同じ政党が3期続けて政権を担うのは初めてです。

民進党・頼清徳氏「平和的で民主的な対話のみが台湾海峡を挟んだ台湾と中国の人の最大の利益となり、双方が利益を得る唯一の方法だ」

勝利宣言の後、頼氏は支持者らの前で、中国との対話を進める姿勢を明らかにしました。

一方、中国・国営新華社通信は、さきほど中国政府のコメントを伝えました。「今回の選挙結果は、民進党が台湾の主流な民意を代表していないことを示している」とした上で、「台湾問題を解決し、祖国統一を成し遂げるという我々の立場は一貫しており、意志は揺るぎない」と強調しています。