イラン大統領が謝罪 巡航ミサイルと誤認も
ウクライナのゼレンスキー大統領は11日、イランのロウハニ大統領がウクライナの旅客機の撃墜について、謝罪したことを明らかにした。
ゼレンスキー大統領は11日、ロウハニ大統領と電話で会談し、ウクライナ機の撃墜について、直接説明を受けた。会談後、ゼレンスキー大統領はロウハニ大統領がウクライナ国民と犠牲者の遺族に謝罪したと述べた。
ゼレンスキー大統領「本日、イランの指導部は、ウクライナの旅客機を撃墜した事実と自らの過失を認めた」
両首脳は遺族への補償で協力することやブラックボックスの解析を共同で行うことなどで合意したという。
イランメディアによると、撃墜時の状況について、革命防衛隊の司令官は11日、アメリカ軍の攻撃に備え、警戒レベルが引き上げられる中、防空システムのオペレーターが旅客機を巡航ミサイルと誤認し、撃ち落としたと述べた。
また、「オペレーターは上官の指示をあおぐべきだったが、通信回線にトラブルがあり、10秒間で自ら判断を下した」と説明した。
一方、今回の撃墜をめぐりイラン国内では指導部を批判する声が上がっている。ロイター通信によると、首都テヘランでは11日、遺族ら数百人がデモを行い、“指導部のウソにより人が死んだ”などとイラン政府の対応を批判、最高指導者ハメネイ師に対し辞任するよう声を上げた。