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米中の“報復合戦”続けば……世界の経済損失「3年で75兆円」も 株価がガンと上がる? トランプ大統領の“奥の手”

2025年4月11日 1:23
米中の“報復合戦”続けば……世界の経済損失「3年で75兆円」も 株価がガンと上がる? トランプ大統領の“奥の手”

関税をめぐる米中の報復合戦が続いています。中国へ厳しい態度を取るアメリカのトランプ大統領ですが、専門家によると“奥の手”が存在します。貿易戦争が激しくなると日本も大きな影響を免れません。最悪のケースではどれほどの損失が生じるのでしょうか?

■専門家「中国を明白に色分けした」

藤井貴彦キャスター
「アメリカと中国の間で、関税をめぐる報復合戦が続いています。米中の貿易戦争が激しくなると、日本にも大きな影響が出ます」

小栗泉・日本テレビ解説委員長
「早稲田大学の中林美恵子教授は、『トランプ大統領の中国への厳しさは筋金入り。アメリカは中国を明白に色分けした』と指摘します」

「中林さんは、“トランプ関税”におけるアメリカ側の交渉役の1人、ベッセント氏が財務長官に就任する前から交流があるということですが、中林さんによると、トランプ氏にはまだ“奥の手”が存在します。それが、中国の習近平国家主席との首脳会談です」

「中林さんは『この2人がサプライズ会談をしたら、株価はガンと上がるでしょう。そういったカードも用意しながら、しばらくは制裁などを進めるのでは』との見通しを示しています」

藤井キャスター
首脳会談まで駆け引きの材料にしてしまうのかもしれないということですが、どう考えていますか?」

津川恵理さん(建築家・『news zero』木曜パートナー)
「ちょっとやりすぎではないかなと、正直思いました。それだけのスケールのことをやってきた方だからこそ、トランプ氏はある種上り詰めたのかもしれませんが、他国への想像性が欠けているのではないかなと」

「そのモラルの欠如に対して、一個人として憤りを少し覚えました。経済とモラルの両立が何とか実現できないものかと、今後考えていきたいと思います」

■SNSに「今が絶好の買い時だ!」

藤井キャスター
「それが実現できていない今、世界中が動揺している状況が続いていますが、他にも問題があるのですよね?」

小栗委員長
「そうです。関税の発動から一夜にして方針転換したトランプ氏ですが、その直前の言動に波紋が広がっています。トランプ氏は関税の一時停止を表明する4時間ほど前、SNSで『今が絶好の買い時だ!』と投稿しました」

「アメリカメディアからは『相場操縦にあたるのでは?』との指摘も出ています。中林教授は『いかにもトランプ氏らしいやり方。実際あのタイミングで株を買った人はもうかっているので、自分の言葉を信じればうまくいくぞ、と示したかったのだろう』と話します」

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■専門家に聞く…日本への影響は?
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