イスラエルのネタニヤフ首相は26日、演説をおこない、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとの停戦を受け入れる意向を示しました。

ネタニヤフ首相は26日のテレビ演説で、ヒズボラとの停戦案について、閣議で承認の手続きをおこなうと述べました。停戦に応じる理由としては、兵器などを補充してヒズボラの後ろ盾となっているイランの脅威に集中することや、イスラム組織ハマスを孤立させることなどを挙げています。また、住民を、戦闘が続くイスラエル北部に「安全に帰還させる」としています。その上で、ヒズボラによる停戦違反には「強力に対応する」とけん制しました。

去年10月以来、ヒズボラはハマスと連帯してイスラエルに攻撃を開始し、イスラエルはことし9月、レバノンに地上侵攻していました。レバノン保健省はこれまでに、レバノンで3800人以上が死亡したと発表しています。