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米制作会社「核心に迫る」 元通訳・水原一平被告の“巨額詐欺”ドラマ化の計画

2024年5月10日 22:07
米制作会社「核心に迫る」 元通訳・水原一平被告の“巨額詐欺”ドラマ化の計画

大谷翔平選手から巨額な金をだまし取ったとされる元通訳・水原一平被告の事件について、テレビドラマ化する計画が進んでいることがわかりました。手がけるのは、アカデミー賞受賞作を生みだしているアメリカの制作会社です。

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主役は大谷選手と水原被告、どちらなのでしょうか。

約26億円もの巨額の“大谷マネー”がからんだ事件について、アメリカで急浮上したのがテレビドラマ化の計画です。ドラマ化を発表したのは制作会社ライオンズゲート。映画『ラ・ラ・ランド』など複数のアカデミー賞受賞作を世に送り出し、その実力は折り紙付きです。

“スター選手”と“専属通訳”として、公私にわたり、ともに歩んできた2人の6年間。その2人の関係を一変させたのが違法賭博事件です。ドラマのプロデューサーは「私たちは核心に迫ります。富と名声にひそむ信頼と裏切り、そして罠の物語です」とコメントしています。

世界中に衝撃が走った今回の事件。水原一平被告は、銀行詐欺と虚偽の納税申告、2つの罪に問われていて、大谷翔平選手の口座から無断で、違法なブックメーカーに送金していたとみられています。

そして9日、新たに「歯の治療費」として大谷選手から約930万円をだましとったということも判明。複雑な事件がドラマでどこまで描かれるのか、大谷選手や水原被告の役を誰が演じるのか、いまのところ発表されていません。

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その水原被告は、事件では最長で禁錮33年が科される可能性がありましたが、アメリカ司法省は銀行詐欺と虚偽の納税申告の2つの罪について、水原被告が罪を認める司法取引に合意していると発表しました。これにより量刑はどうなるのでしょうか。

元連邦検事 エディー・ハウレギ弁護士
「言い渡されるであろう量刑は、4年9か月から5年11か月の範囲。そこから増やすか減らすか、中間にするかだろう」

かつて金融犯罪を扱った元連邦検事は、大幅に減軽され、数か月以内に量刑が言い渡されるとの見方を示しました。

14日には罪状認否が行われ、水原被告が何を語るのか注目される中、いま物議をかもしているのが、フルスイングする大谷選手が描かれた風刺画のようなイラストです。その腰のポケットには札束が。

アメリカの老舗雑誌「ザ・ニューヨーカー」の表紙で、公開されたHPには、イラストとともに次のようなコメントが書かれていました。

公開されたコメント
「彼は最高の投手であり、打者であり、走塁者だ」「金融スキャンダルは良くも悪くも大谷選手を有名にした」

ただ、イラスト見た人からは「不正な利益で、懐を肥やしているとでも言いたいのか」「不快なイラスト。翔平に全く似ていない」など、批判が相次いでいます。

どんなことも話題になる大谷選手。そのふるさと、岩手県では…

テレビ岩手・古舘友華アナウンサー
「大谷選手がSNSで紹介した鉄瓶です」

鉄瓶を製作した会社は…

及富 アートディレクター・菊地海人さん
「お電話、メール、オンラインショップでも、ご注文が止まらない状況」

今後は商品の質を落とさずに、製作できる範囲で注文を受け付けるということです。