アメリカ・カリフォルニア州の司法長官は14日、インターネット通販大手アマゾン・ドット・コムが不正競争を防止する州の法律に違反したとして提訴しました。

訴状などによりますと、アマゾンは販売業者に対し、他のサイトでより安い価格で商品を出品しないよう義務づけ、従わない場合、サイト上で商品を目立たなくしていて、販売を停止する可能性もあるとしています。

カリフォルニア州の司法長官は、これにより、他のサイトとの競争を阻害し価格の上昇を引き起こしたと主張し、取引慣行の禁止などを求めました。

アマゾンは「販売業者は価格を独自に設定している」とした上、司法長官の指摘は「アマゾンが客により高い価格を提示することを強いるもので、奇妙にも独占禁止法の中核的な目的に反する」と反論しています。

アマゾンに対しては、首都ワシントンの司法長官も去年、同様の訴えを起こしています。一審で訴えは棄却され、先月、控訴しています。