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プーチン大統領、支持率80%前後を維持「国民がプーチンに慣らされた」

2023年2月24日 23:25
プーチン大統領、支持率80%前後を維持「国民がプーチンに慣らされた」

ウクライナ侵攻開始から1年を迎えてなお、ロシアのプーチン大統領の支持率は80%前後を維持しています。その理由の一つとして、専門家は「国民がプーチンに慣らされた」と分析しました。

プーチン大統領の「活動」に対する評価について、独立系世論調査機関「レバダセンター」が1日に発表した調査では、「承認」が82%、政府系「全ロシア世論調査センター」の12日発表の調査でも76%と、1年前の侵攻開始以降、高い数字を維持しています。

プーチン大統領の支持率ともいえるこの高い数字はなぜなのか? 侵攻後、ロシアからの撤退を余儀なくされたカーネギー国際平和財団のアンドレイ・コレスニコフ上席研究員兼会長は次のように分析しました。

「理由の一つは、国民のかなりの部分が、国に関係する分野で仕事をするようになったからです」。

つまり、侵攻開始後、ロシア政府が、公務員、軍人、警察官など、公的機関への支出を増やしたために、公務員の支持が上がったというのです。

さらに重要な点として、プーチン大統領が長期にわたって政権の座にあることで、国民には慣らされた惰性があり、「無力感」に包まれているのではないかと、コレスニコフ氏は見ます。

「ロシアでは何も変えられないという無力感、服従、無批判による受け入れがあり、最後に群集心理もあるだろう」

これは、問題を避けるためには、多数派に加わる方が楽で、群集から突出する価値はないと、ロシア国民が考えるようになってしまったという見方です。

加えて、「戦争という衝撃によって、ロシア国民の多くが保守的な行動に転じたのではないか」とも指摘しました。

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