プーチン大統領演説 「職場で動員された」という人たちも…「上司に言われたんだ」
ロシアのプーチン大統領は22日、「祖国防衛者の日」の前日のイベントで演説し、ウクライナ侵攻を祖国防衛のためだと訴えて国民に団結を求めました。
イベントが行われた首都モスクワのスタジアムに近い地下鉄の駅には、4時間前から多くの人が集まり、中には「職場で動員された」という人たちも見られました。
イベント参加者「上司に言われたんだ。(会社の人が)30人、40人、50人、たくさんいます」「(Q.チケットを誰にもらいましたか?)上司からよ。無料だった。会社からです」
会場のスタジアムを見下ろす丘の上には、対空防衛システムが新たに配備されるなど、厳重な警戒の中で行われました。
ステージに現れたプーチン大統領は、退役軍人らに感謝する「祖国防衛者の日」とウクライナ侵攻を重ねて、あわせて国民に団結を呼びかけました。
ロシア・プーチン大統領「今この瞬間も、私たちの歴史的な領土において、私たちの国民のための戦いが繰りひろげられています。国民全員が祖国を守る者だ。ロシア民族よ、団結せよ! 万歳!」
これに先立って、プーチン大統領は中国の外交トップ・王毅政治局員と会談しました。プーチン大統領はロシアと中国の関係が重要だとした上で、協力関係が速い速度で進展していると自信を見せました。王毅政治局員も、これに応じ「両国関係は他国に影響されることはない」と述べています。
またプーチン大統領は、習近平国家主席のロシア訪問を「待っている」と述べて、早期の訪問に期待を寄せました。