イスラエル軍“地上作戦”拡大 ガザ市方面に“進軍” 空爆続く「ガザ地区」では汚水があふれ…
イスラエル軍が地上作戦を拡大するなか、ガザ地区内を進む兵士などの映像が、31日、新たに公開されました。
銃声が鳴り響くなか、ガザ地区内を進んでいく兵士たち。ハマス側に発砲するような様子も見られます。重機で道を整備し、戦車が走っていきます。
アメリカのシンクタンク「戦争研究所」などによりますと、イスラエル軍は北と東の2方向から軍を進め、ハマスと激しい戦闘を繰り広げながら、ガザ市方面に軍を進めているとみられます。
一部の部隊は、ガザ地区を南北に走る“幹線道路”を押さえています。その幹線道路で、30日に撮影されたとみられる映像では、イスラエル軍のものとみられる戦車が確認できます。乗用車が逃げるようにUターンした次の瞬間、大きな音が響きました。
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ガザ地区南部でも連日、空爆が続き、被害が拡大しています。
空爆の生存者(30日)
「みんな殺されたんだ」
ガザ地区の死者数は、8300人を超えました。(※ガザ地区保健当局による)
ガザ地区の人道危機について、国連機関の責任者は30日、次のように話しました。
国連パレスチナ難民救済事業機関 ラザリーニ事務局長
「ガザの通りには汚水があふれ始めていて、まもなく大規模な健康被害を引き起こすでしょう」
ガザ地区南部に避難中の男性も、こう訴えています。
ガザ地区南部に避難中 アラガさん(27日のボイスメッセージ)
「下水処理の問題が出てきています。水洗トイレが使えないので、周囲に悪臭が立ちこめていて、ハエや蚊もたくさん飛んでいます」
ガザの人々の暮らしは、日に日に過酷さを増しています。