ミサイル攻撃 子どもの心に深刻な影響…シェルター“怖い場所”に
ロシアによるウクライナへの攻撃で民間人に多くの犠牲者が出る中、子どもたちの心にも深刻な影響が出ています。インフラなどへのミサイル攻撃が続くリビウを取材しました。
リビウにある児童養護施設。ロシア軍の攻撃で親を失った子どもなどを受け入れています。侵攻前には27人だった子どもの人数は、46人に増えました。
この日も鳴り響いた空襲警報。近所の住民が施設の地下シェルターに避難していきますが、子たちの姿はありません。
現在、空襲警報が出されているですが、子どもたちは外のシェルターに避難するのも怖いということで、1か所に集まって歌を歌っています。
実は、先月、施設の近くにミサイルが着弾し、子供たちの目の前でシェルターの窓が割れそれがトラウマになっていたのです。
避難した子ども「(爆発があった時)鳥肌が立って泣いてしまいました。ケガをすると思ってとても怖かったです」
地下のシェルターに行くとパニックになる子供もいるため、廊下に集まり歌をうたいながら警報が解除されるまで過ごすといいます。
児童養護施設 心理カウンセラー「(ある子どもは)空襲警報で体が震え、爆音で錯乱状態になって触ることもできなかった。子どもにとってシェルターは怖い場所という経験になってしまった。(安全ではなく)逆に怖い場所だと」
戦闘の長期化にともない子どもたちが安心できる場所も奪われ続けています。