隣国・ポーランドに300万人超 長引く避難生活に継続的な心のケアを
ロシアの侵攻から2か月あまり。ウクライナから隣国・ポーランドに逃れた人は300万人を超え、長引く避難生活に継続的な心のケアの必要性が高まっています。
着の身着のままポーランドに避難したウクライナの女性や子どもたち。ウクライナ総領事館には今も新たな身分証などを求める人たちが後を絶ちません。
侵攻から2か月あまり。長引く避難生活に疲れは隠せません。
避難して1か月半の母親「ここは異国の地で、精神的にとても苦しい」
携帯電話で写真を撮る2組の家族。同じ町から避難し、偶然、再会しました。
3人の子どもと2か月前に避難してきたヴィラさん(39)。今は無料で提供されたホテルで寝泊まりしています。狭い部屋に4つのベッド。長男のアンドリーくんは当初、ロシア軍の戦車が来るのではとおびえていたといいます。
ヴィラさん「子どもを抱えて、疲れも感じている。夫がいないと大変です」「ただ家族と一緒に過ごしたい。将来のことを考えたいだけ」
避難した人たちの心のケアを行う病院は、トラウマを抱えた人も多いと話します。
心のケアを行う病院担当者「話にただ耳を傾け、我慢してきたことを話してもらうだけでいい。無理強いをしてはいけない。彼女たちには時間が必要だ」
傷ついた心を癒やす継続的な支援が不可欠となっています。