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爆撃の記憶よみがえり眠れぬ日々――戦争トラウマ抱えるウクライナの子どもたち

2022年5月4日 13:57
爆撃の記憶よみがえり眠れぬ日々――戦争トラウマ抱えるウクライナの子どもたち

ロシアによるウクライナ侵攻で多くの子どもたちが心に傷を負いました。避難先のドイツで戦争のトラウマを抱えながら生活する男の子を取材しました。(橋本雅之記者)

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ドイツ西部のケルン。この街で暮らす9歳のアルテムくんはウクライナの首都キーウ近郊から避難してきました。

妹とともに、ふるさとへの想いを描くアルテムくん――
「ロシアがウクライナを攻撃する様子です。これは爆撃によって焼け焦げた木」

アルテムくんが暮らしていた自宅近くで撮影された映像には、ロシア軍のものとみられるヘリコプターが低空飛行し、黒い煙が立ちのぼる様子が映っています。

母・タティアナさん
「これは自宅にとても近い場所です。ロシア軍のヘリコプターは飛行場を攻撃しました」

夜になると、アルテムくんはウクライナでの爆撃の音や振動などの記憶がよみがえり眠れない日が多いといいます。

アルテムくん
「ロシアの攻撃がポーランドやドイツ、フランスにまで広がる夢を見て目が覚めます」

避難生活が長期化する中、戦争のトラウマを抱える子どもたちの心のケアが大きな課題となっています。