プーチン大統領、新型ICBM「サルマト」の実戦配備を明言
ロシアのプーチン大統領は21日、アメリカ本土まで届くとされる新型のICBM(=大陸間弾道ミサイル)を年末までに実戦配備すると明らかにし、軍備をさらに強化する考えを示しました。
プーチン大統領「Sー500地対空ミサイルシステムの配備を始めた。大陸間弾道ミサイル『サルマト』の発射実験にも成功した」
軍の高等教育機関の卒業生らを前に演説したプーチン大統領はこのように述べるとともに、アメリカ本土に届くとされる新型のICBM「サルマト」を年末までに実戦配備すると明言しました。
「サルマト」は核弾頭の搭載が可能で、射程が1万8000キロ以上と世界で最も長く、複雑な飛行の仕方をするため迎撃が難しいとされています。
一方、ウクライナでは東部を中心にロシア軍の攻撃が激しさを増しています。
ドネツク州の知事は21日、学校がロシア側の砲撃を受けたとして、建物が激しく炎上する映像を公開しました。
また、東部の要衝セベロドネツクについて、ウクライナ軍は「ロシア側は完全支配を目標とした活動を停止していない」として、今後1週間がヤマになるとの見方を示しています。