米との非核化交渉「意欲を捨てた」北朝鮮側
北朝鮮外務省は30日、アメリカのポンペオ国務長官が北朝鮮に対する圧力の維持を訴えたことを非難し、非核化をめぐるアメリカとの交渉について、「改めて意欲を捨てた」とする談話を発表しました。
ポンペオ長官は25日、G7=主要7か国の外相によるテレビ会議後の記者会見で、北朝鮮の違法な核・ミサイル開発に対し、外交と経済の両面で圧力を維持しなければならないと訴えました。
これについて北朝鮮外務省は30日、新任の「対米協議局長」名義で、「今回の妄言を聞き、改めて対話の意欲を捨てた」と非難する談話を発表しました。
国営メディアが伝えたもので、「再び動き始めた激突の秒針を止める力と策略は、アメリカにはない」として、「我々は我々の道を進む」と強調しました。
米朝の非核化交渉がこう着する中、アメリカをけんする狙いがあるとみられます。
一方で、今回の談話を発表した「対米協議局長」は新たに設けられた役職の可能性があり、交渉の窓口を完全に閉じたものではないことを示した形です。