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金委員長、20日ぶり公の場に 映像を公開

2020年5月2日 19:46

一部で「重体説」が報じられた北朝鮮の金正恩委員長について、1日、20日ぶりに公の場に姿を現したことが伝えられ、北朝鮮の国営テレビで映像が公開されました。

朝鮮中央テレビは、金委員長が1日、西部の順川で肥料工場の竣工式に出席したと、映像とともに伝えました。金委員長がしっかりとした足取りで歩く姿や、笑顔で幹部と話す様子のほか、工場を見回った際には、タバコを手にしていることも確認できます。

金委員長が公の場に姿を現したことが伝えられたのは、先月11日に行われた党の政治局会議への出席以来、20日ぶりです。

金委員長をめぐっては、祖父の故・金日成主席の生誕記念日にあたる先月15日に、毎年欠かさなかった祖父の遺体が眠る宮殿への訪問が確認されませんでした。これを受け、一部で「重体説」など健康不安説が報じられましたが、国営メディアを通じ、健在をアピールした形です。

一方、韓国・統一省は、「今回、根拠がない情報で安全保障や社会などに不要な混乱が起きた」などと、様々な臆測が飛び交ったことにクギをさしました。