就任20年…プーチン大統領、難しい局面に
7日、ロシアのプーチン大統領が就任して20年になりました。自らを頂点とした権力構造を築いてきたプーチン大統領ですが、難しい局面に立たされています。
プーチン大統領(先月)「(新型コロナへの)政府の対応は迅速に責任をもって行われている。状況は完全な管理下にある」
先月、新型コロナウイルスの感染を抑えられていると強調したプーチン大統領。しかし、6日は4日連続で新たな感染者が1万人を超えるなど歯止めはかかっていません。
モスクワ市内では、医療体制も逼迫しているとみられ、1万床を新たに確保するため、既存の大型展示会場を臨時病院に改修するなど、準備が進められています。
新型コロナウイルス対策で苦境に立たされているプーチン大統領ですが、さらに原油価格の下落により、追い打ちをかけられています。
ロシアは、財政のおよそ4割を石油やガスに依存しており、財政悪化は避けられない状況です。
モスクワ市民「20年で国は成長したが、振り出しに戻ったと思う」
プーチン大統領としては、就任20年の今年、憲法改正などで影響力の維持に道筋をつける考えもあったとみられますが、思わぬ試練を迎えています。