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感染した赤ちゃん 病院“たらい回し”で死亡 韓国

2022年2月22日 21:05
感染した赤ちゃん 病院“たらい回し”で死亡 韓国

感染拡大が続く韓国で、新型コロナウイルスに感染した赤ちゃんが、受け入れ先が見つからずに死亡していたことが明らかになりました。

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感染拡大に歯止めがかからない韓国。22日に発表された新型コロナウイルスの新たな感染者は9万9573人で、感染者の高止まりが続いています。

こうした中、感染した赤ちゃんが病院をたらい回しにされて死亡する痛ましいケースが起きました。

韓国メディアによりますと、ソウル近郊の水原市に住む生後7か月の男の子の赤ちゃんは、新型コロナに感染し、在宅で治療を受けていました。

しかし、2月18日に赤ちゃんは呼吸困難となり、救急隊が駆けつけたときには心肺停止の状態になっていました。救急隊は、搬送できる病院を探しましたが、周辺にある11の病院から受け入れを断られたといいます。

救急隊員
「病室不足のところや、乳児診療が不可能なところ。感染症専門病院の診療に空きがないなど、いろいろな理由でダメで」

通報からおよそ40分後、赤ちゃんはおよそ16キロ離れた病院に運ばれましたが、死亡が確認されました。

受け入れを断った病院が相次いだ理由について、韓国の保健当局は「(受け入れができなかったのは)生後7か月であったため、救急室に病床や隔離病床があっても、小児科専門医がいないケースなどです」としています。

在宅での治療者がこの1か月で20倍以上増えて、およそ47万人にのぼっている韓国。なかなか救急の病院が見つからず、たらい回しにされるケースも増えているということです。