“学校再開慎重”発言に不満 米大統領
アメリカ・トランプ大統領は13日、政府の新型コロナウイルス対策で専門家のトップを務めるファウチ所長が、学校再開に慎重な発言をしたことに、「受け入れられない」と不満をあらわにしました。
アメリカ・トランプ大統領「彼の発言に驚いた。特に学校についての発言は受け入れられない」
専門家のトップ、国立アレルギー感染症研究所・ファウチ所長は、12日に行われた議会の公聴会で、「秋の新学期までに学校が再開できるほどの、ワクチンや治療は望めない」と発言し、早期の学校再開を訴える大統領との温度差が際立っています。
経済活動の再開に前のめりな大統領と、感染の再拡大を懸念して慎重なファウチ所長の間には、これまでも意見対立が指摘されていました。
ファウチ所長は、秋に感染の第2波が起きることは「十分にありうる」と述べるなど、医療の専門家の立場から警鐘を鳴らし続けています。