ＷＨＯ（＝世界保健機関）の年次総会が始まりましたが、中国の反対をうけ台湾の参加は見送られました。

台湾は、年次総会にオブザーバーとしての参加を模索し、アメリカなどが後押ししていました。これに対し、中国政府は「台湾は中国の一部であり、年次総会に参加する真の目的は台湾の独立だ」などと強く反対していました。

台湾政府は１８日、ＷＨＯから招待状が届かなかったことを明らかにした上で、「ＷＨＯは中国の圧力に屈し、台湾市民の健康を無視している」「台湾の経験を共有できないのはＷＨＯの損失でもある」などと批判しました。

これについて、アメリカのポンペオ国務長官は声明で、「台湾は世界で最も成功したケースの一つだ」「ＷＨＯのテドロス事務局長は台湾を参加させる権限があるにもかかわらず、中国からの圧力に屈して招待をしなかった」などと非難しました。