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ROC選手“ドーピング疑い”IOC「まだ推測に過ぎない」明言避ける

2022年2月10日 14:20
ROC選手“ドーピング疑い”IOC「まだ推測に過ぎない」明言避ける

北京冬季オリンピックのフィギュアスケート団体で、ROC選手にドーピング違反の疑いが報じられたことについて、IOC(=国際オリンピック委員会)は「まだ推測に過ぎない」として明言を避けました。

フィギュアスケート団体をめぐっては、8日に予定されていたメダル授与式が行われず、その理由として一部の海外メディアは、金メダルを獲得したROC(=ロシアオリンピック委員会)のカミラ・ワリエワ選手に、ドーピング違反の疑いが出たと報じていました。

これについてIOCは10日の会見で、「報道は把握しているが、まだ推測に過ぎない」と述べた上で、「現在進行形の法的な問題なので今はコメントできない」として明言を避けました。

WADA(=世界反ドーピング機構)の規定では、16歳未満の選手などは一般的な開示義務がない「要保護者」とされ、15歳のワリエワ選手は公式には特定されない可能性も指摘されています。

フィギュアスケート団体では、日本は銅メダルを獲得していますが、仮にROCが失格となった場合、順位が繰り上がる可能性があります。

IOCはメダル授与式の予定についても、「結果が出るまではコメントできない」と述べるにとどめました。

一方、ワリエワ選手は10日、練習場に姿を現し、15日の女子ショートプログラムに向けた練習を行いました。チームの関係者と話す際には笑顔を見せる場面もありましたが、練習後の記者の問いかけには何も答えませんでした。