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ワリエワ選手にドーピング疑惑報道 フィギュア団体メダル授与式中止めぐり

2022年2月10日 11:59

北京オリンピックのフィギュアスケート団体のメダル授与式が中止になったことをめぐり、海外の一部のメディアは、金メダルを獲得したROC=ロシアオリンピック委員会のカミラ・ワリエワ選手のドーピング疑惑が原因だと報じました。

北京オリンピックのフィギュアスケート団体をめぐっては、8日、予定されていたメダル授与式が行われませんでした。

この理由について、IOC=国際オリンピック委員会は、「法的な協議が必要になった」と説明したものの、詳細を明らかにしていません。

これについて、海外の一部のメディアは、金メダルを獲得したロシアオリンピック委員会のカミラ・ワリエワ選手に、ドーピング違反の疑いがあることが原因だと報じました。

ロシアメディアは、ワリエワ選手から検出されたのは、心筋梗塞などの治療に使用される「トリメタジジン」で、ごく少量だとしています。

ワリエワ選手は、女子シングルの世界最高得点の保持者で、金メダルの筆頭候補です。

WADA=世界反ドーピング機構の規定では、16歳未満の選手などは「要保護者」とされ、一般的な開示義務は求められておらず、制裁についても柔軟な対応がとられるとしています。

イギリスメディアは、15歳のワリエワ選手は、この「要保護者」扱いになっているとみられるため、公式には特定されない可能性があると報じています。

ロイター通信によりますと、ロシアのスポーツ省は、「報道に対してコメントするのは時期尚早だ」と話しています。

今回の疑惑を受けてロシアメディアは、ドーピング違反でワリエワ選手の個人戦への出場が認められない場合は、「補欠のエリザベータ・トゥクタミシェワ選手が出場する可能性がある」としています。

ロシアによる組織的なドーピングをめぐっては、2020年、スポーツ仲裁裁判所がロシアの選手団に対し2022年12月までの2年間、主な国際大会への出場を禁止していて、北京オリンピックでも、潔白を証明した選手のみ個人資格での出場が認められていました。

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